兎川寺

兎川寺([林城  寺社・史跡])

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兎川寺の口コミ情報

2023年11月02日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、個人的な話になるんすけど、ここ最近はGMBGにどっぷり浸かってる。城館廻りに+して何だか少し得した気分にもなれるし、意外な発見や勉強も出来たりする。GMSGは結構普通にやってたけどGMBG最高じゃないっすか〜何で今までやらなかったんだろう。激しく後悔…あり?もしも〜し、GMBGっすよ、GMBG?えっ、御存知ない?…ちょっと、ちょっと、ちょっと〜頼んますよ本当にっ!「Googleマップで墓所してGO♪」の事じゃないっすか〜完全に乗り遅れてますよっ!

…当日は林小城の再訪に合わせて墓所してみた。小笠原氏関連がヒットせず意外な人物をゲット、松本と関係深いんで当たり前でもあるんだけど、家康の懐刀、石川数正その人っす。松本市郊外の里山辺(地名)にあるなんてこれまた意外…その墓所が建つのが今回紹介する兎川寺っす。

固めるテンプ…いや、ミラクルテンプル、兎川寺は林城の北北西約1.4km、標高約637mの山間平野部平場に立地する真言宗智山派の寺院です。山号は恵日高照山、詳しくは恵日高照山兎川霊瑞寺て言うらしい。なんでミラクルなのかは寺歴をざっくり説明するんで付いて来てね。

創建は本当かどうか知らんけど、寺伝によれば飛鳥時代、聖徳太子によるものとされる(文化財に聖徳太子像があるらしい。)。鎌倉時代には真言宗、天台宗合わせて24坊の大伽藍が建ち並ぶ程の大寺だったが、「元弘の乱」の際に比叡山に籠った天台僧徒は一人も帰って来なかったんだそう。

戦国時代には信濃守護小笠原氏の祈願寺、林城自落の際に多くの寺宝が持ち去られたとある。が、寺宝をかっぱらったのは武田勢だけだったとは言えないだろう。

明治時代に入ると、松本藩主、戸田光則が断行した全国的にも例を見ない徹底した廃仏毀釈(明治政府が発した神仏判然令の誤った拡大解釈に過ぎない。)の煽りを受けて廃寺に。但し、寺地は山辺学校として利用されたために文政三年(西暦1820年)の建立である本堂は現在まで残る事となる。旧松本藩領内では極めて珍しい事例…ね、ここだけはミラクルでしょ…

…ぶっちゃけると、石川数正の墓所は愛知県岡崎市の本宗寺境内にあり、この兎川寺境内の墓所は正式には供養塔で埋物は何も無い。経緯は不明だが、後に父の跡を継いで筑摩郡を領した長子康長が建立したものである事は想像に難く無い。ちなみに標柱には、「松本城主 石川数正公夫妻之墓」とある。

石川数正の出奔は戦国時代における有名なミステリーの一つだ。結果から言えば、数正は出奔に際して妻子と小笠原貞慶の証人(人質)を同道させている。後世、小笠原氏が何と言い訳しようとも数正と貞慶の間で相談があった事は疑いが無い(勝手に連れて行く理由が無い。)。そして報せを受けた家康は当時押し進めていた信濃経略の全てを中断させている。

数正の戦国ミステリーついでに最近憤っている事についてこの場を借りてぶっちゃけてもよいでしょか。歴史ブームだしネットの時代だから余計目に付くんだろうけど、日本史の新説、珍説がどんどん飛び出して来る事にうんざりしている。ほらよくあるでしょ、「実は◯◯は◯◯がなんちゃらで◯◯だった!」みたいな…今度は何の話だよてなりません?よく精査された史料や新たに発見された史料から導き出された新説なら「なるへそ〜」とか思えるけど、多くのものは自分の得意分野の視点から作り上げた突拍子も無い想像の産物に過ぎず史料等による裏付けが何も無い。唱える人達は本当に専門家なのかと疑ってしまう。究極のところ薄いファンタジーに注目を引く様な派手な見出しを付けただけの売名行為としか思えんわ…

此処で言いたいのは、歴史上の人物を己れの物差しで測り、あたかもその心情に寄り添う様な事書いて自分勝手なエピソードを作り上げるなて事、謎なら謎のままとするのも歴史家の正しい有り方だろう。それでも語りたいなら「あくまで自分の想像です。」と前置きして史実と誤認するよな書き方を遠慮してくれ。小説やドラマ(どんな逸脱や脚色があってもよいと思う。)と違うんだから丹念に史料を積み重ねて冷徹に研究、検証する事こそが求められてる使命じゃないのか。はっきり言って情熱に満ち溢れ地の利を生かした郷土史家達の業績はこれ等有象無象の十段は上を行く。

有名な「三国志」の正史が物語としてのエピソードを削ぎ落として簡素な記述に終始するのはそれが史実として容認出来ないからであり、結果として史家の陳寿はその著書と共に一定の高い評価を得ている。読者は疑う事から始めよう、「定説を疑え!」等ともっともらしく煽る奴等も対象だ。

※写真じゃ流石に判んないけど、大棟に兎?の彫刻が施されてたりする可愛いお寺さん。それから「三河の国 石川会」て会があるのね。

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