笹子峠(旧甲州街道)
笹子峠(旧甲州街道)([勝沼氏館 その他])
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笹子峠(旧甲州街道)の口コミ情報
2021年03月16日 銀猫甲斐守美和♬
歴史の道の笹子峠は、笹子隧道の真上に位置し、現在でも古くからの形を留めています。
麓から、かなりの高低差があり、甲州街道随一の難所とされ、かつての物流の担い手であった、歩荷・牛方さんは、大変苦労されたと思います。その先人達が踏み締めた道は、大きくV字にウトウが刻まれています。
(pic1_中央甲府向き)
(pic2_郡内側)
また、ここは甲州征伐の折、勝頼公が新府城から退去して、岩殿城へ移動しようとした際に、小山田信茂によって封鎖・拒絶され、戻らざるを得なくなった悲痛な場所でもあります。
(pic3_郡内向き勝頼公視点)
武田氏末期においては、木曽氏、穴山氏、小山田氏が代表格として離反していますが、三氏の決定的な違いは、調略による内通か、単純に裏切りかによります。
勝頼公を拒絶することによって、郡内地域に織田軍を侵攻させない目論見があったのかもしれないですが、理由がどうであれ、最終局面において、勝頼公に弓を引いた小山田氏の印象が、良いはずはありません。事実、木曽氏・穴山氏は所領を安堵され、小山田氏は処刑されています。
徒歩で旧甲州街道の大月市黒野田宿から、矢立の杉・笹子峠を通り、甲州市駒飼宿まで抜けようとすると、約4時間程の行程になります。もし歩かれる場合は、旧街道アプリかマップを用意されると便利です。
*なるべく、未舗装の旧道を歩かれることを推奨。先人達が感じた雰囲気に浸るのも一興ですよ。水分も忘れずに。
(pic4_杉・pic5_道標・pic7・8_道中)
笹子駅側のスタート地点・駐車場は、県道212号入口にある、天野記念公園が便利です。トイレもあります。
また、矢立の杉・笹子峠&笹子隧道に車で直接行かれる場合は、それぞれに駐車スペースがあります。(pic6_隧道)
*笹子隧道のある県道212号線は、冬季は4月末まで通行止めですので、ご注意ください。
最後に、甲斐大和地域は、勝頼公に所縁のある史跡が数々ありますので、合わせて歴史探訪されるのもよいかもしれません。
*現代では、景徳院からお坊山を経由して、笹子峠へ直接抜けることもできますよ。
以上、史跡巡りに際し、参考になれば幸いです。