妾婦屋敷
妾婦屋敷([岩殿山城 周辺城郭])
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妾婦屋敷の口コミ情報
2026年06月24日 内記かずりヾ(・ε・。)
さて、おいらの叔父さんの一人はある会社で頑張って相当な地位にまで登り詰めたんだけど、その際に親戚一同で祝賀会を開いてやった。はっきり言ってつまんなかったんだけど、平穏無事に会が進行していたとは思う。ところが締めの挨拶でこのおっさん、酔っ払ってんのか何を血迷ったのかは知らんけど、自分が如何に凄い人間かを滔々と語り始め、辟易とする親族達を尻目にしてこんな戯言を言ってのけた。
「…会社で此処まで成り上がった。後はマンションに若いお妾さんでも囲ってちびちびと日本酒でも飲めれば完璧だ…」
阿保なんか図太いんだか知らんけど、いくら地位が高くなっても裸の王様にだけはなってはいけない…そんな反面教師を目の当たりにした13歳のかずぽんであった…
前置きが凄まじく長くなったけど、そんなお妾さんが囲われていたのかもしれない物件が今回の口コミだ。ちなみにこのおっさん、退職と同時に即離婚、親戚付き合いも消滅した。
妾婦屋敷は岩殿山城の南方約1.0km、桂川南岸(右岸)、標高約368mの河岸段丘台地緩斜面上平場に立地した屋敷です。
行き方はGoogleマップに位置登録されている「大月市立図書館」を目標に設定して下さい。この図書館が概ねの屋敷地だ。車も駐車場に捨てられる。
築かれた年代は不明、お住まいになられていた方には郡内領主、小山田出羽守信有の婦人の一人が推測出来る。
佐久郡志賀のアプリの登録城、志賀城を訪ねた方は多いて思うんだけど、天文十六年(西暦1547年)八月十一日、同城は武田勢によって落城、凄惨な戦いもそうだが事後の仕置きも過酷であった事で知られている。
「勝山記」、天文十六年の条には、「此年、信州ノサクノカヲリシカ(志賀)殿城ヲ、甲州ノ人数、信州ノ人数悉ク談合被成候而、取懸ヶ被食候、去程ニシカ殿モ随分ノ兵モノ共ヲ御持候、又常(上)州ノモロヲヤニテ御座候高田(憲頼)方、シカ殿ヲ見ツキ候而、城ニコモリ被食候、去程ニ又常(上)州ノ随分ノ旁々(方々)高田ヲ見付候而、浅サ間(小田井原)ノタケノ廻リニ御陣ヲ御取リ候、去程ニソレヲ目懸ケ候而、イタカキ(板垣)駿河守(信方)殿、甘利備前守(虎泰)殿、ヨコタ(横田)備中守(高松)殿、タ々(多田)ノ三八(昌澄)殿、其ノ外打ムカイ、軍サ被成候、去程ニ常(上)州ノ人数切リ劣ヶ候而、名大将十四五人打取ル、雑人三千ハカリ打取ル、此クヒヲシカノ城ノ廻リニ悉ク御懸ケ候、是ヲ見テ要カイノ人数モ力ヲ失ナイ申候、去程ニ城ニハ水ニツマリ申候、常(上)州人数トカツセンハ八月六日、シカノ要カイは八月十一日ニ、依田一門、高田一族、シカ殿御内ヲハカラウ平六左衛門尉兄弟八人、去ル間以上打死三百計リ、シカ殿御上ヲハ小山田羽州(信有)給テ、駒ハシ(都留郡駒橋)エ御同心御申候、去程ニ男女ヲ生ヶ取リニ被成候而、悉ク甲州エ引越申候、去程ニ、二貫、三貫、五貫、拾貫ニテモ親類アル人ハ承ケ申候、天文十六年丁未此年モ信州ト甲州取合不止、一年二度ノ動キ被成候、ハヤ奉公人々ハ信州ノ御陣ニ迷惑致候而、不及言語ニ、」とある。
個人的に文字起こししておきたかったんで全文載せているんだけど、この中に「シカ殿御上ヲハ小山田羽州(信有)給テ、駒ハシ(都留郡駒橋)エ御同心御申候、」との記述がある。志賀城城主、笠原清繁の後室は、郡内領主、小山田出羽守信有が給い、甲斐国都留郡駒橋へと移された。
「甲斐国志」、古蹟部の項、「小山田出羽守妾婦宅蹟」には、「西駒橋ノ間駅路の南ニ山足ニ在 今皆畠トナレバ広狭詳ニシ難シ 其内ニ大石ヲ畳ミ古木立茂レル所アト仮山ノ跡ナルベシ 其岸ハ泉水ヲメクラセシ地ト見ユ 土人伝言 古へサリヌベキ女房 此地ニ住テ朝夕甚物ガナシク涙ガチニ暮シケルトゾ何人タルコト知ザリキ 今此地ヲ御所ト称ス…後略、」とある。事の真偽は不明だが、笠原清繁の後室が駒橋に連れて来られたのは事実と思われる事から、屋敷の主が彼女であった可能性は誰にも否定は出来ないだろう。
屋敷の現況は…図書館とその敷地、以上…既に整地のために掘り下げられているんで敷地範囲すら想像出来ない。
リア攻めが阿保らしいし恥ずかしくもある。図書館の写真を生真面目に2枚だけ撮って退散、何やっちゃってんだおいらは…客観的に自分を見つめ直す時間が必要だ。明日の自分が見えなくなっちょる…
※小山田出羽守信有〜前回のアプリの合戦、甲州征伐において、御味方を裏切って武田ファンから総スカンを喰らった信茂の親父だ。
※写真②、背景に写る山稜が岩殿山城っす。









