八幡城
八幡城([万喜城 周辺城郭])
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八幡城の口コミ情報
2022年10月31日 国府左京大夫城介
正木氏が築いた万喜城の向城
【歴史】
天正3年(1575)秋に、正木憲時が万喜城を攻めるために向城として築いた。しかし、翌年の北条氏政の上総侵攻により、正木憲時は万喜城攻めを断念し、廃城となった。
房総では珍しく向城として資料が残っています。佐竹氏の一族である北賢哲から当時正木氏の庇護下にあった太田康資に宛てた手紙(上杉氏と里見氏の再同盟の取り成しを依頼)の中に書かれています。その手紙の中で、「正木殿は万喜に向かっており、城を築いたことから、目的は達成間近ですね」といったことが書かれている。
【遺構】
万喜城とは夷隅川を挟んで、北西1kmに位置する標高45mの独立した台地に築かれている。
遺構としては、郭・堀切・喰い違い虎口・横堀・切岸が明瞭に残っている。特に、西側にある横堀はかなり大規模で、複数の折れがある。また、その横堀に南側には大手とあたる喰い違い虎口があり、三方を堀に囲まれた形状となっている。城内の最高所は東側(万喜城側)にあり、北側に伸びる尾根を切断する岩盤を穿つ堀切が残っている。
【感想】
かつては「ふるさとの森」という公園として整備されたようですが、現在は完全な山林となっています。そのため、八幡神社の背後にある主郭や、西側の横堀に接続する削平地に廃屋があり、山林の薄暗い雰囲気もあり少し怖かったり(-_-;)
山林になったせいで遺構は明瞭に残っています。特に、西側の横堀と喰い違い虎口、八幡神社背後にある岩盤堀切は見応えがあります。ただ、城内を東西に移動する際、中央部は倒竹が多く歩きにくいのが難点です。従って、中央部を通らずに、東西の登城口から回った方が早いかもしれません。
【アクセス】
万喜城から徒歩20~25分。
登城口は二か所あり、東側の八幡神社から登るルートと、北側にある溜池の方から回るルートがあります。溜池ルートは説明しにくいので詳細は省きますが、松林寺の方からは入れないので注意してください。
【写真】
①遠景
②八幡神社
③岩盤を穿った堀切
④東側の郭にある堀切
⑤中央部の郭
⑥喰い違い虎口(両側は空堀)
⑦空堀(薬研堀)
⑧西側の空堀(折れの部分)