千田城(長田城)
千田城(長田城)([館山城 周辺城郭])
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千田城(長田城)の口コミ情報
2022年10月02日 国府左京大夫城介
安房制圧のために里見義実が築いた城
【歴史】
安房を制圧するために、里見義実が築いたと伝わる。
延徳3年(1491)に、里見義成(2代目であるが、実在は疑われている)は千田城から完成した稲村城に移る。
その後、里見義通(3代目)の子・長田義房がこの城を賜り、以降長田氏が城主となったという。
一方で、江戸時代にこの地の名主でもあった長田氏の「長田氏由緒」によると、里見義豊(4代目だが、犬掛の戦いで里見義尭に敗死する)の子孫であり、里見氏の安房改易時に幕府に抵抗し討ち死にしたという長田義直がいる。
別名:長田城
【遺構】
館山城の南東約2.5kmに位置する舌状台地(標高40m/比高20m)に築かれており、白浜城から安房国府のある平野部へと繋がる道の入口にあたる。
直線連郭式の城で、南北200mほどに細長く、真ん中がやや凹んだ北郭と、諏訪神社のある南郭で構成されている。北郭と南郭の間は、岩盤を掘削した堀切となっている。その堀切の中腹には、やぐらの跡が残っている。
【感想】
白浜城と稲村城の間にある里見氏の本城として用いられた伝説がありますが、実際の遺構の残り具合からすると、里見氏の本拠地ではないと思われます。とはいえ、白浜城に繋がる入口にあたり、安房国府(南房総市にある宝珠院付近)を抑えるための要衝であることは間違いなく、里見氏の前線を担う城であることは間違いないと思います。
白浜城や稲村城と比べると、あまり見応えがない城ではありますが、房総の城らしく岩盤掘削された堀切はあり、やはり里見系の城だなと思わせてくれます。
【アクセス】
①館山駅からバス(安房白浜行き)で、岡田口で降車し、徒歩5分程。
②館山駅からレンタサイクルを利用して、約20分。
【写真】
①遠景
②堀切1(登城口)
③堀切2とやぐら
④南郭(諏訪神社)
⑤北郭1(半鐘)
⑥北郭2