江見根古屋城

江見根古屋城([山之城  周辺城郭])

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江見根古屋城の口コミ情報

2023年02月28日 もずく安房守そうめん


2023年2月訪城 以前は荒れていたようですが、案内板もあり綺麗に整備されています。北側からの登城路は急坂ですがピンクテープ頼りに迷わず神社跡まで行けます。西側からの方が比較的楽に登れるかと思います。見どころは大堀切と石積み。行くなら今です。

①西側の登城口
②西尾根斜面の石積み
③大堀切
④竪堀
⑤主郭の神社跡

2021年12月24日 国府左京大夫城介


房総では珍しい石積み遺構が残る城

【歴史】
築城者・築城年代共に一切不明であり、城にまつわる伝承もない。
昭和62年(1987)に発見されるまで、誰もこの地に城があることを知らなかった。

【遺構】
江見駅の北側400mにある八幡山(標高155m)の尾根沿いに築かれている。
主郭にはかつて八幡神社があったが、現在はなくなっている。主郭北側には、岩盤を掘削した巨大な堀切と竪堀がある。また、岩盤を掘削した垂直状の切岸や、郭の一部に石塁が施されている。
また、主郭のある尾根はそれぞれ北尾根と南尾根にも遺構が残っており、郭や堀切、竪堀、石塁が残っている。

【感想】
房総の城の特徴である岩盤を穿つ堀切は流石の一言です。どんな難路でも、これを見ると一気に気分が上がってきます。また、岩盤を削った切岸など、房総の城らしいお城です。そして、何よりも房総では珍しく石塁が使われています。石塁や石垣が使われた房総の城は、佐貫城や造海城くらいしかなく、安房では自分が知っている限りなかったはずです。

史料や伝承は一切ないが、里見氏や正木氏の勢力圏内であり、おそらく両氏のどちらかが築城したと思われます。「正木憲時の乱(1581~1582)」の頃に、勝浦方面との境目の城として築かれたという説もあるようです。確かに、残存遺構は、戦国後期の高度な築城技術が使われています。特に石塁は上方から伝わったものを試してみたのではないのかと推測しています。

登城方法ですが、各種サイトでは南側の登城口(八幡神社参道)から登る方法を紹介していますが、藪で覆われており、入口を見つけることは困難です。藪を強引に突破し、急な斜面をよじ登っていくと上手くいけば、参道に合流することができます。登り始めて大体10分程度で、城域には達しますが、結構急な参道なので注意して登って下さい。
帰りは参道を下るのはパスしたいなと思っていたところ、北尾根にはピンクテープがあることから、北尾根沿いに進んでいくと、かなり楽に下りていくことが出来たので、もし登城するのであれば、このルートを推奨します。

【アクセス】
江見駅から登城口(西側)まで徒歩で約12分。城域まで20~30分程登る。

【写真】
1:江見駅から遠望
2:主郭(八幡神社跡)
3:主郭背後の岩盤堀切
4:南尾根の竪堀にある石塁
5:北尾根の岩盤切岸
6:北尾根にある石塁

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