東大和田城
東大和田城([秋元城 周辺城郭])
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東大和田城の口コミ情報
2021年02月12日 国府左京大夫城介
大規模な堀切がある峰上城の支城
【歴史】
築城年代、築城者ともに不明。
【遺構】
峰上城の北1.5kmにある比高50mほどの山に築かれている。国道465号によって、城が分断され、北側が主城で、南側が出城になっている。
主城は、4つの郭から構築されている。1郭は最も高い場所にあり、高さ4,5m程の切岸に周囲を土塁で囲んでいる。南側は房総名物の岩盤堀切に、北側の3郭間の堀切とかなり堅固である。そして、この城の最大の防御機構と言えるのが、2郭と4郭間の堀切で、ほぼ麓近くまで切通として続いている。加えて、尾根側の高さは6m近くあり、ほほ垂直となっている。
出城には、興源寺の背後にある尾根に堀切があるとのこと。高宕川沿いの道からそれらしきものはあったが、藪などではっきりと確認できなかった。
【感想】
峰上城とは違う方向性で、面白い城でした。
1郭は大事な区画なのか土塁や切岸、堀切、虎口といった戦国期の単郭の基本的な防御機構が施されています。しかし、何より一番面白いのが、2郭と4郭間にある堀切の一言に尽きます。この堀切は、あえて敵をこの堀切に通して、防御しづらい尾根上から攻撃によって殲滅させるための仕掛けとなっています。そのため、他の郭には土塁といった防御設備を整備する必要をなくし、コストカットを図っていたのかもしれません。
ただ惜しむらくは、近年の気象災害による影響である倒木や伐採した竹などで堀切が塞がれて、下まで降りることが出来なくなっています。
【アクセス】
JR内房線の上総湊駅から「上後」または「戸面原ダム」行きに乗り、「環駅」バス停で下車し、国道465号を東に徒歩15分。
【写真】
1:登城口付近(左が主城、右が出城)
2:登城口
3:堀切(麓付近)
4:1郭南の堀切(左が1郭)
5:1郭土塁
6:1郭虎口
7:1郭北の堀切(左が1郭、右が3郭)
8:2郭と4郭の間の堀切