真名城

真名城([本納城  周辺城郭])

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真名城の口コミ情報

2024年12月05日 国府左京大夫城介


北端に見るものを圧倒する大堀切が残る三上氏の居城

【歴史】
築城年代は不明だが、三上氏が築城したと推測される。

藻原寺(そうげんじ)に残る『仏堂伽藍記』によると、永正14年(1517)に三上氏と真里谷氏の争いがあり、真里谷氏側には早雲衆(後北条氏)と呼ばれる一団が関わっていたと記載されている。
また、『快元僧都記』にも永正14年に真里谷三河守信勝により、10月13日には三上城が陥落し、10月15日に原胤隆が立て籠もる小弓城も落城したと記載されている。
このことから、永正14年に三上氏は小弓城の原胤隆に属し、下総方面に勢力を伸ばしたい真里谷信勝によって攻め滅ぼされたことが分かる。

後世に記された『上総国長柄郡真名(まんな)城由来』によると、三上右衛門佐長重は鎌倉公方・足利成氏に仕えていた。成氏が古河に移ると、長重は上総に入り、真名城を居城とした。その後、小弓公方となった足利義明に仕えるようになった。弘治元年(1555)3月17日に、丸谷怒閑(真里谷恕鑑のことか?)が北条氏康の下知と偽って真名城に攻め込み、川嶋大学の一族三十余騎は討ち死にし、翌18日に、長重主従三十七騎は麓の安要寺にて自害したという。嫡男の重政は小林城に拠っていたが、衆寡敵せずとして高城氏の小金城へ落ち延び、高城氏に仕えたという。重政の子である重家は、北条氏尭に仕え、岩槻周辺の戦いで戦死したという。
戦死した川嶋大学の子孫が代々口伝されたものをまとめたもので、誤字や年号の乖離があるなど、内容に疑義はあるが全てが間違っている訳ではなく、ある程度は真実を述べていると考えられる。

別名:三上城

【遺構】
本納城から南西約5.1kmに位置し、南北600mに連なる丘陵(標高88m/比高40m)に築かれた。
城は不明瞭ながら3つの区画に分類され、南に位置するⅠ郭には八幡神社や、字 小詰がある。麓から八幡神社へと至る道は、岩盤を穿った通路となっており、麓の地名が北門や横矢掛けもあることから大手道と考えられている。八幡神社のあたりは大手道を監視する櫓台的な役割で、小詰は広い平坦であることから主郭に該当する。また、周辺の尾根には堀切などが施されている。
Ⅱ郭は複数の段曲輪で構築されており、中央には中ノ谷地区へと繋がる岩盤を穿った堀底道がある。
Ⅲ郭は削平された平坦地や、北側の稜線を切断する大堀切や竪堀などが残る。

【感想】
想像以上に倒竹などの障害物が凄まじいお城でした。障害物のせいで、縄張り図から現在地を割り出すのに一苦労しました😅 障害物がない箇所は、八幡神社周辺と里山(筍?)として整備されているⅢ郭くらいでした。今回は城友さんと一緒だったからよかったですが、単独だったら心が折れていたかもしれません😂
流石に真夏にリアする人はいないと思いますが、筍が取れる春先の訪城は気を付けた方がいいかもしれません。

見所は、Ⅲ郭にある尾根を切断する大堀切の一言につきます。苦労して突破した竹藪を乗り越えた先にある大堀切は、圧巻のスケールを誇り、苦労が報われた瞬間となります♪
また、房総の城郭の特徴である岩盤を穿った登城口も中々のインパクトがありました。千本城の女道に似た感じの造りをしており、技術は色々と伝搬するんだなと感じました。

この城は三上氏が滅んだ後、どうなったのかは不明ですが、専門家によるとそのまま廃城になったのではないかとのことです。しかし、個人的にはもう少し真里谷氏などによって利用されたのではないかと思います。大堀切や岩盤を削った大手道など、真里谷氏の影響を受けているように感じているからです。

【アクセス】
①新茂原駅から徒歩80分。
②茂原駅南口から労災病院行きのバスに乗車し、真名入口で降車して徒歩15分。

【写真】
①大手道
②八幡神社(Ⅰ郭)
③Ⅰ郭の小詰
④Ⅱ郭の堀切
⑤Ⅲ郭
⑥Ⅲ郭の竪堀
⑦⑧大堀切

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