幸谷城
幸谷城([増尾城 周辺城郭])
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幸谷城の口コミ情報
2023年02月06日 RED副将軍
住宅街に残存する相馬氏ゆかりの居館跡🏯
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎
築城年代等の詳細不詳。この地は千葉氏一族の相馬氏の所領でした。4代当主の相馬胤村が遺言を残さずに急死したため惣領代を務めた後妻の阿蓮の居館跡とも云われます。その後、相馬氏は内紛により分裂。戦国期にはこの地は小金城の高城氏により支配されていました。近隣の増尾城が拠点となっていましたのでその支城として活用されたかもしれません。いずれにせよ古くからの城跡であることは間違いない様です。
見所
地主様のご好意と地域ボランティアの協力により、きつね山歴史公園として整備されています。主郭は方形の土塁囲みに南と東に虎口が開口。周囲は折れの伴う空堀が巡っていました。風化により土塁や堀は甘くなっていますが、主郭の食い違い虎口や土塁はしっかり残っています。住宅街に残る貴重な城郭遺構です。地主様、ボランティアの方々に感謝感謝。
2021年05月04日 国府左京大夫城介
下総相馬氏の居館
【歴史】
15世紀後半頃に下総相馬氏によって築城され、16世紀まで使用されたと考えられている。
【遺構】
増尾城の南600mに比高10mほどの高台に築かれており、地元では狐山との名称で呼ばれている。
主郭は方形で土塁と空堀で囲まれ、南北に郭や腰郭があり、主郭を中心とした連郭式城郭となっている。
遺構としては、主郭の土塁や空堀、喰い違い虎口が良好に残っている。また、北東部に物見台と腰郭、南東部に腰郭が残っている。
【感想】
この幸谷城は個人の所有地を公園として、開放しています。特に、北側の登城口は完全に個人宅の入口となっており、知らなければ絶対に入れません。事実、自分も「え、ここ?」と入るのに躊躇し、周囲を回り、別の個所から入りました。一応、西側と南側からも入ることが出来ます。
個人宅ということで、かなり綺麗に整備されており、更に説明版などがあり、ちゃんと見せるということを意識した公園となっています。土塁はかなりはっきりと残っており、2か所ある虎口は土塁が喰い違いになっている。特に、西側の二重土塁、南側の城内で最大規模の土塁が見所だと思います。一部の空堀は、かなり埋まってしまっているが、どのように掘られていたのかは分かります。
増尾城をリア攻めするのであれば、是非幸谷城も攻めてみるのもお薦めです。
【アクセス】
東武野田線の増尾駅から徒歩で10分程。
明確な駐車場はないので、車でリア攻めする場合は、増尾城の駐車場を利用し、そこから徒歩6分程。
【写真】
1:北側登城口は完全に個人宅入口
2:説明版
3:主郭西側の二重土塁と空堀
4:主郭南側の土塁
5:南東部の腰郭(入口)
6:南側虎口
7:物見台
8:主郭