海潮山梵音寺
海潮山梵音寺([長島高城 寺社・史跡])
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海潮山梵音寺の口コミ情報
2020年12月06日 山内右兵衛佐伊右衛門俊胤
承和14年(847)創建。慈覚大師が唐から帰国する際に大時化に遭って長島に漂着し、観世音菩薩を祀ったのが始まりとされる。創建年代が伝わっている中では長島最古の寺院。
慈覚大師円仁は最澄の弟子の中でも代講を任される程の秀才であった。承和5年(838)、2度の失敗を経て遣唐使と共に唐に上陸すると、短期留学の為に許可されていなかった天台山への入山を強行しようとするといった問題を起こしながらも、最澄や空海が持ち帰らなかった経典を持ち帰るなどといった功績を残した。承和9年(842)、会昌の廃仏によって帰国の途につくことになり、承和14年に山東半島から博多津に到着する。
梵音寺の創建はこの帰国途中の事とされているが、どう考えても唐から関東を経由して博多に着くという事は考え難い。帰国後、円仁は関東で209もの寺を創建・中興したと伝えられている。浅草寺もその一つで天安元年(857)中興という。梵音寺の創建もこの頃と考えるのが妥当か?(天安元年には円仁は64歳となっており、自ら関東に向かったのかどうかも疑わしいが。)
文保元年(1317)の板碑が御堂に収められており、葛西氏との関係も窺われる。