待乳山聖天

待乳山聖天([石浜城  寺社・史跡])

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待乳山聖天の口コミ情報

2024年11月05日 マグロ常陸介祐平


待乳山聖天は、本龍院という浅草寺の支院のひとつで、一夜のうちに湧現した霊山とされる独立した丘に建ちます。浅草寺から徒歩10分程の場所にありますが、外国人観光客はそれほど多くなく、名物の大根を奉納する人が絶えない、信仰の根付いたお寺です。本堂は再建されたものですが、歌川広重の絵にも描かれている江戸時代の築地塀が残っています。

待乳山は、石浜城の比定地のひとつでもあり、独立した丘はそれらしさを感じます。ただし、お寺は推古天皇3年(601年)の創建とされ、千葉実胤・自胤兄弟を庇護した扇谷上杉家の家宰太田道灌が勧請した稲荷跡が伝わることから城址としては微妙な感じを受けます。お寺の案内にもお城にはふれていません。

待乳山から150m程北には、招き猫と沖田総司終焉の地として有名な今戸神社があります。祭神は応神天皇と伊弉諾尊・伊弉冉尊、福禄寿ですが、伊弉諾尊・伊弉冉尊の二神は、嘉吉元年(1441年)に千葉介胤直が自分の城内に勧請したとされており、実胤が石浜城に入る前に叔父の千葉家宗家で下総守護の胤直の城があったとされているようです。現実的な話ではありませんが、待乳山が比定地とされるひとつの要因かもしれません。今戸にはかつては今戸焼という日用品や土人形が江戸を代表する焼き物として繁盛していたようですが、起源のひとつとして天正年間に千葉氏の家臣がこの地で焼き物を始めたとする伝承があるとのことです。

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