奈良氏館
奈良氏館([別府城 周辺城郭])
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奈良氏館の口コミ情報
2024年10月13日 マグロ常陸介祐平
妙音寺が奈良氏の居館の比定地とされています。奈良氏は、成田助高の三男高長がこの地に居住して奈良三郎を名乗ります。新編武蔵風土記稿には、妙音寺は奈良三郎が出家開山して此所に住したとしていることから、居館は別にあったのかも知れません。遺構は残っておりません。
奈良氏は、早くから源氏に従ったようで、保元物語に義朝に随う者として奈良三郎が出ているようです。また、頼朝上洛には一族と思われる奈良五郎が随行しています。
戦国期の記録としては江戸時代後期に成立した成田記に、永正14年に古河公方政氏が成田氏の忍城を攻めた際、奈良の城主奈良資邦は、古河公方方に通じた為、成田親泰により滅ぼされてしまったと書かれているようです。成田記では、その後成田親泰の末子多々良丸に名跡を継がせるも、後に成田に復したとしています。但し、それ以降に成立した天正10年の成田氏の分限帳には奈良下野30貫文とあり、一族が小身で残っていた可能性があります。
また、細川京兆家の被官に奈良氏がありますが、鎌倉時代に地頭として讃岐に所領を与えられた一族でしょうか。
妙音寺には、江戸時代に建てられた奈良三郎の墓があります。山門は立派なものですが、平成になってから別のお寺から移築されたものとの事でした。