皿尾城跡

皿尾城跡([皿尾城  碑・説明板])

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皿尾城跡の口コミ情報

2019年07月08日 野呂利左衛門督休三


永禄四(1561)年、長尾景虎は北条氏の小田原城を包囲して、鎌倉で関東管領に就任、上杉政虎として上杉氏の名跡を継ぎます。しかし、政虎が関東を離れると関東の国人は政虎から次々と離反します。忍城の成田長泰もその一人でした。
その長泰の忍城を攻める足がかりとして築かれたのが、皿尾城と言われます。皿尾城には木戸玄斎(忠朝)を城将として入れますが、玄斎は後に成田の圧力に耐えかねて降伏してしまい、激怒した輝虎(政虎より改名)は城を攻め落としたと言われます。
この話が記された北越軍記では永禄十二(1569)年のこととされます。しかし玄斎が成田に寝返ったことを示す一次史料はなく、しかも玄斎は兄が館林城主になった後、その後を受けて羽生城主となり、謙信の開城命令が出るまでこれを北条氏から守り抜いています。
また永禄十二年四月に、武田信玄に対抗するための上杉と北条の同盟(越相同盟。翌々年に破綻)が結ばれているので、平和裏に明け渡されたとする見解もあります。

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