本郷城

本郷城の口コミ情報

2023年05月30日 マグロ常陸介祐平


太田道灌が築いたと伝わる城で、曾孫の輝資が在城した可能性もあるようです。現在は傑傅寺というお寺となっています。残念ながら以前見られた遺構は消滅していました。

輝資は北条氏滅亡後、仕官しなかったようですが、娘は形原松平氏に嫁いでおり孫の康信は篠山藩主となっています。

近くにある全棟寺は、輝資が中興開山した寺で、新編武蔵風土記稿では輝資の墓(供養塔)があるとしていますが、子孫の建てた顕彰碑のように見えます。横に並ぶ立派な宝篋印塔は、家康の側室と伝わる｢お京殿｣のお墓です(真偽不明)。風土記稿にはお京殿の記載はないので、輝資の墓と勘違いしたのかもせれません。輝資の姪は、家康の側室英勝院なので何かの関わりを感じます。

付近にある宝泉寺も資高の三男新井勝行(輝資も資高の三男)開基との寺伝を持ち、太田氏と関連の深い地域ということがわかります。

城址にある傑傅寺は小浜藩の菩提寺(香華寺)で、寺名は酒井忠勝の戒名「空印寺殿傑傅長英大居士｣から名付けられています。無縁塔の中には、関連と思われる深高院殿夫妻の墓碑(人物を特定出来ず、関根達人氏の論文「若狭小浜藩主酒井家の墓制」で大正13年改葬対象のその他に分類されている墓碑？)が見られます。