道祖土家館
道祖土家館([石戸城 周辺城郭])
石戸城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:周辺城郭)、「道祖土家館」の地図・口コミがご覧頂けます。
※「ニッポン城めぐり」アプリでは、スタンプラリースポットとなっている3,000城それぞれの地図に、周辺城郭や史跡など、様々な関連スポットを自由に追加できます。
道祖土家館の口コミ情報
2025年05月20日 マグロ常陸介祐平
道祖土(さいど)氏は、那須宗資の子の道祖土資兼を初代とします。系図によると子孫は鎌倉幕府や室町幕府に仕えたとされていますが、なんともいえません。那須地区とは距離がありますが、益子や真岡には道祖土の地名があるようですので、そちらが名字の地かもしれません。
いつの頃から武蔵に土着したのかは分かりませんが、新編武蔵風土記稿によると道祖土氏は管領上杉氏に仕え、14代兵庫頭氏兼は北条早雲に仕え、孫の康成は北条氏康より老袋城を賜ったとしています。その後康成の孫康玄は岩槻太田氏の代官となり、その後帰農したようです。道祖土家には多くの古文書が伝わり、康玄の父康兼の代には太田氏に仕えていたことは明らかだとしています。道祖土氏に伝わる古文書は、埼玉県の文化財に指定されています。
県道日高川島線沿いに「道祖土家文書」の標柱が立ち(写真1枚目)、その先が道祖土氏館となります。近年まで隣接する善福寺との間に水堀の一部が残っていたようですが、残念ながら消滅していました(写真4枚目)。善福寺の門前にも堀状の構造が見られますが、純粋にお寺の構造物かもしれません(写真2,3,6枚目)。道祖土氏館の西隣にも堀に囲まれたお宅があったようですが、はっきりとした構造は確認できませんでした(写真7枚目)。
近年まで存在した水堀には土塁が付属していなかったようですので、館が中世からのものなのか、近世の名主としてのものなのか微妙な感じです。