田中陣屋
田中陣屋([城山砦 周辺城郭])
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田中陣屋の口コミ情報
2025年01月03日 マグロ常陸介祐平
小笠原太郎左衛門安勝が、天正18年(1590年)に家康の関東入国の際に狭山(田中村、峯村、沢村)の地に450石を賜り陣屋を構えています。小笠原家は、大番筋の旗本として幕末まで続いています。新編武蔵風土記稿には、安穏寺の項に「この境内は地頭小笠原政次郎が先祖太郎左衛門安勝が陣屋を置きし所なりといふ」とあります。安勝の小笠原家は、小笠原長清の6男の伴野小笠原長時の子孫が三河国幡豆郡に居住した一族で、幡豆小笠原家と呼ばれています。安勝の父の安元は欠城の城主でした。
陣屋の遺構としては、安穏寺の脇や墓地付近に土塁と思われる土盛りがあり、隣接する小笠原家の墓がある天岑寺(文化財の惣門が素晴らしい)の周辺にも土塁らしき土盛りが見られます。
遺構らしきは、断片的のため全容は掴めませんが、当初の石高が450石の旗本ですので、大規模な陣屋ではなかったと思われます。
お寺の周りをウロウロと探索していたら、住職さんに不審者と間違われ声をかけられましたが(客観的には不審者そのものですね)、弁明を兼ねて陣屋について尋ねたところ、ご存知ないとのことでした。陣屋としての知名度は、かなり低そうです。
小笠原家墓所は、狭山市の文化財に指定され、38基の墓石が整然と並んでおり、大変見応えがあります。