加治氏館
加治氏館([中山家範館 周辺城郭])
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加治氏館の口コミ情報
2025年08月29日 マグロ常陸介祐平
丹党加治氏の館です。秩父基房の子の高麗経家の子の実家が加治郷に居住したのが始まりとされます。加治氏は鎌倉時代は、北条得宗家の御内人として活躍し、戦国時代になると一族(実家の弟の子孫)からは後北条氏に仕え八王子城で討死した中山家範や、その子で徳川家につかえる照守・信吉が出ています。
館の南に500mほどにある加治氏の菩提寺の円照寺(写真4,5枚目)には6基の国指定文化財に指定されている板碑があります(非公開、写真6,7枚目)。板碑には、嘉元の乱(1305年)で犠牲となった加治家景・光家親子を供養するものや、鎌倉幕府滅亡の元弘3年(1333年)5月22日の日付の刻まれたもの(加治次郎左衛門入道(家貞)は幕府軍の副将として小手指ヶ原で戦い、鎌倉東勝寺で北条一門とともに自害)、文和3年(1354年)に加治豊後守季貞が母の逆修の為に造立したものがあり、室町時代までこの地に居住したことが推察されます。
館は台地上の谷沿いに位置しており、それらしさは感じられますが、遺構は残っていません(写真1~3枚目)。入間市博物館に、館一帯のジオラマがあり、館と円照寺が再現されています。板碑は非公開ですが、一基の複製も博物館で見ることが出来ます。