高沢城
高沢城([野口城 周辺城郭])
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高沢城の口コミ情報
2025年02月25日 ʀᴇᴅ副将軍
佐竹氏が那須氏に備えたとされる境目の城🏯
オススメ度 ★★★★⭐︎
築城年代は不詳。高沢氏により築かれたと云われます。
高沢氏の歴史は古く、新羅三郎義光の一族とされる高沢氏信が鎌倉時代に常陸国高沢に土着し高沢氏を称したことが始まるとされます。
高沢氏信は出家すると照願寺を建立。照願寺の寺説には四代当主の高沢信光のときに高沢城を破却し仏場とし、五代当主の高沢道善は領地を手放し家臣に暇を与え、仏門に入り照願寺を相続したとされます。
高沢城は14世紀に廃城となったと伝わりますが、その後も河内城の鳥子江戸氏や、武茂城の武茂氏などの佐竹氏に属した領主により再建され使用されたと考えられており、下野との国境に位置することから那須氏に備えた境目の城として街道の監視などの軍事上重要拠点として機能したと考えられています。
見所
緒川西岸の標高308mの丘陵上に築かれています。
山頂に主郭を置き、西から南にかけて二郭、北に三郭が周囲を取り巻いています。
四方に伸びる尾根は全て堀切で遮断されており、特に北西背後を遮断する二重堀切が大規模であり両端は竪堀となり落ちています。
行き方は、国道293号沿いに案内板が設置されており、そこが駐車場になっています。案内に従い徒歩で5分程歩くと鳥居が目印の登城口があります。比高は約80mです。
2022年11月25日 昌幸近江守更に吉
高沢城は緒川沿いの街道(現国道293号)と緒川に合流する支谷がぶつかった地点に築かれた城です。支谷の西は那須氏の本拠地である烏山城があり、重要な地でした。
築城者は源氏の子孫高沢氏です。高沢氏信が親鸞の門下生になったのをきっかけに代々仏門に帰命し、結局高沢氏は武士を廃業し照願寺の住職となりました。
しかし那須氏と隣接したこの地、戦国時代には佐竹配下の城として再整備されたようです。
縄張りは主郭に二段の腰郭・横堀と竪堀を組み合わせています。西側は二重堀切により尾根からの侵入を防ぎ、そこから繋がる主郭虎口付近が技巧的で高沢城1番の見どころかと思います。
保存会の方々が2年ほど前から本格的に整備し、案内板と縄張図が準備され大変見やすくなっています。10台以上停められる駐車場があります。これから山城を勉強したいという方にはもってこいですよ!
※初見は現地説明会だったので、そんなに自由気ままに見られる訳ではなく… 10日後に再訪問しました。
【写真の説明】
①登城して最初に出会う東端の堀切。尾根を伝い主郭へ向かう。
②主郭横堀その1
③主郭横堀その2
④腰郭から主郭を見る。
⑤尾根を進む。奥に見えるのが西端の物見。
⑥二重堀切。
⑦二重堀切うちの1条。鋭い薬研堀。
⑧二重堀切の写真右側は主郭虎口。折れてからの坂虎口。技巧的です。