大室城

大室城([塙城  周辺城郭])

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大室城の口コミ情報

2023年11月05日 昌幸近江守晩秋リア旅


霞ヶ浦南岸の台地に沿って築かれた大室城。
戦国時代この地域は、小田城(つくば市)を本拠とする小田氏と江戸崎城(稲敷市)を本拠とする土岐氏との間で領有権争いが行われました。
戦国時代初期は小田氏の領有だったものの徐々に土岐氏が盛り返し、戦国時代終盤には完全に土岐氏の勢力下となり、土浦以西に押し戻された小田氏との境目の城となっています。城主は分かっていません。

縄張は主郭・副郭の大きな郭を中心に4つの小さな郭を持った連郭式城郭でした。
周辺の城は単郭や砦のような城が多く、境目の城の中でも中心的な城だったと言えます。
しかし残念ながら昭和50年代にレイクサイドタウンという住宅街が造られ、城郭はほぼ消滅してしまいました。
そんな中でも地域住民の方々の手で2022年、住宅街造成前の発掘調査をまとめた説明板が作られました。
事前の下調べで情報が探せなかったのですが、阿見町のYouTube動画で説明板設置を知り、今回訪問に至りました。説明板が大室城に関しての一番の情報源になっています。

※主郭は現在アパートの駐車場になっていて、無駄に大きいため無断駐車が多いのでしょう、至る所に「駐車禁止」の看板があります。なので説明板の設置された“レイクサイドタウン公会堂”を今回はスポット登録させてもらいました。

【写真の説明】
①説明板の縄張り図。1:大堀/2:帯郭/3:櫓台/4:虎口
②大堀。利用され道路となったのかと思いきや、正面アパートに向かってあった(昭和の土木工事も侮れず)最大幅12m深さ5mの薬研堀だった。
③櫓台。売地だったため見ることができた。
④公会堂裏の帯郭。主郭の切岸は当時20mあり、そこに2段の帯郭があった。
⑤宅地造成を請け負った会社が作った石碑が帯郭に設置されている。
⑥当時は霞ヶ浦対岸の敵の様子を監視していたんだろうなぁ。

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