鳥名木館
鳥名木館([芹沢城 周辺城郭])
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鳥名木館の口コミ情報
2025年06月06日 マグロ常陸介祐平
常陸大掾氏の一族の手賀氏の分流鳥名木氏(平貞盛の弟の説もあるようです)のお城です。鳥名木氏には「鳥名木氏文書」(県文化財)として鎌倉時代から江戸時代初期の41点の古文書が伝わり、地域の重要な資料となっています。鳥名木氏は、本家である手賀氏に従っていたようですが、室町期には直接山内上杉氏の被官にとなり、戦国期には佐竹氏に従い額田城攻めに参戦していたようです。佐竹氏による南方三十三館の仕置の際も誅殺されることなく生き残り、江戸時代になると麻生藩に当初70石で仕えています。小藩での70石は、そこそこの身分の侍です。
麓には現在もご子孫が住まわれる居館の痕跡が残ります(写真1枚目)。上段の城郭は、祠のある南側のⅡ郭(写真3,4枚目)と城址碑のある北側のⅠ郭(写真5,6,7枚目)で構成され、2つの郭は高さのある土塁で仕切られています。Ⅱ郭は一部が畑となっていることもあり、城郭的なものはあまり感じられません。主郭であるⅠ郭は、城址碑のある北側にも土塁が残りますが、郭内部がⅡ郭よりも低く、郭の西側はさらに一段低い構造で、客観的には攻め易く守り難いような印象をうけました。お城は少々薮化しています。