谷貝城

谷貝城の口コミ情報

2025年04月13日 マグロ常陸介祐平


真壁氏の家臣、藤田氏の居城とされています。江戸時代に書かれた軍記物によると、永禄12年に真壁氏が参戦した小田城攻めの際、藤田外記が討死したとしています。佐竹氏に従った主家真壁氏が秋田に移る際、暇を拝領し、帰農したようです。幕末の出来事ではありますが、谷貝村の藤田中務が天狗党に参加して敦賀で処刑されており、このお城の関係者と思われます。

お城は主郭が星型(☆型)をした特徴的な構造をしているようですが、近年まで藤田氏がお住いだった為、あまり紹介されていません。現在は空き家となっていますが、生活感があるお宅が残っている為、お城の入り口付近を探索するにとどめました。

お城(主郭)の入り口に当たる南側には、土塁に伴う空堀に囲まれ立派な虎口が見られますが、すぐ左手には土橋と小さな虎口が見られることから、小さな虎口が本来のもののように感じられます。虎口は西側にも見られ、全てを確認していませんが、各方向に築かれていたようです。主郭南側の藤田氏の墓を中心とした墓地にも土塁、さらに道路の向かいにも土塁が見られます。さらに南には、独立した郭があるようですが、激しい薮となっている為、断念しました。Googleマップの衛生写真では確認すると、この郭の位置は畑となっており、周りこめば確認出来そうです。

文化財指定などされ、史跡として公開されることがあれば、遺構の状態良い横矢の効いた星型のお城を楽しむことが出来ると思われます。