大増城
大増城([柿岡城 周辺城郭])
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大増城の口コミ情報
2026年01月25日 クララはもう歩かない
山への登城路を行くと、『続図説茨城の城郭』の縄張図にある未調査と書かれた場所に出る。
かなり濃密な笹藪が生えていてこれを藪漕ぐのは億劫である。慣れていれば行けなくはないだろうが、ただただ面倒くさいのだ。
それで、行く手を阻む笹藪を正面に見て、辺りを見渡すと右手の藪が薄いことにすぐに気づくはずだ。
藪が平気な人、入れる人には正解のルートで、普通のルート。ごく普通のありふれた藪漕ぎである。俺は1分もしない藪漕ぎで視界が利く平場に出た。
冬ならさらに藪は薄くなり、踏み跡すら見えるのだから、ここから行かない手はない。
そこからは、本郭めがけて段々と連なる郭をただ行くだけである。実に簡単に行けるのだ。
藪なんか入りたくない!という人は、そこからすら入れないらしい。入口の候補にもならないようで、それで、無理やりよくわからない斜面から回り込んだり、取り付いたりしてるようだ。俺にはそっちの方がよっぽどやりたくない。
この地域というか、茨城県には長らく微細な地形図の公開がなく、傾斜量図頼みだった。徐々に追加されており、昨年も新たに追加で微細な地形図が公開された。これにより、既知の縄張図にはない遺構が見つけられるようになった。
大増城の場合、それはL字型に落ちるえぐい竪堀だ。傾斜量図でも明らかに見えるものがより鮮明に見えるのだ。
せっかく、地形図アプリや地形図サイトを使っていながら、ただ、城跡の座標をめがけて、縄張図だけしか見ないで、縄張図の中だけを歩いて帰ると、遺構を見逃して帰る羽目になる。
その地形図もクセがあり、浅い堀だとか低い土塁なんてものは全く拾わない。このクセを掴むためには常に地形図を確認して、現地や縄張図と比較を怠らないことだ。地形図も万能ではないし、地形図の見え方と現地の落差に良くも悪くも驚くことがある。
地形図に見えなくても、何か怪しいと感じたら、必ず縄張図の外側を納得いくまで歩き回り、見に行くことが面白いのだ。
そもそも、本郭に対して南側の山が高いのである。背後から攻められる可能性があるのだから、南のピークにまだ城があるんじゃないかと考えるだろう。そう考えたら、縄張図なんか関係なく、確認に行くだろうから、地形図なんか読めなくても使わなくてもエグい遺構を拝めただろう。
ただ、そのピークには何もなかったから、これから行く人は無駄足だから行かないほうがいい。
駐車場は、大増多目的センターがよい。顕徳院の駐車場もおことわりすれば貸してくれるらしいが俺は試してはいない。
城がある場所は、静かな住宅地で、住民の方に会ったら、しっかりご挨拶と城を見にきたことをお伝えしないと、不審者扱いで通報されるかもしれない。
4枚目までは、縄張図の外側にある南の遺構。
他は城跡への入り方の参考。ゴミ捨て場の前の小さな橋を渡り道なりに山へ軽く登る。
真正面に濃い笹藪が見えたら、そこから、右手の藪の中に入る。程なくして、ピンクのテープが巻き付く木が見えると藪は終わりで、本郭へと向かうだけだ。
8枚目は最新の赤色図。縄張図の範囲から少しだけ離れたところに窪みが2本あることがわかる。俺はこの形や見え方なら遺構だろうと思って見に行った。南側の山からの防御かもしれないと思ったからだ。行ったらアタリだった。怪しい地形は本当に見に行くに限る。
ただ、メッシュの荒い赤色図や傾斜量図しかない頃から、傾斜量図を使いこなして城探しをやってきた人たちには、以前からよく知られた遺構だったようだ。
俺は、とある口コミを見て、たまたま、ここに立ち寄った。行ってみたら、その口コミがまた見事にこの城のいちばん良いところを全く伝えていないし、見に行ってもいない。地形図サイトや地形図アプリを使っていてもこれ(8枚目)を見落とすとは…。
さらに、この城は簡単に行けるのに、城への入り方がすごく困難なことのように書いているもんだから、呆れた。
だから、俺の記録を書いておく。
本当にいい城だった。









