甲山城
甲山城([小田城 周辺城郭])
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甲山城の口コミ情報
2025年08月07日 マグロ常陸介祐平
「カブトヤマジョウ」と読みます。小田氏の一族の小神野氏のお城です。小田時知の子で、宗知の弟の小神野時義が初代とされるようです。戦国期の城主は越前守経憲で、数代にわたり越前守を称したようです。天正18年に小神野越前守が、小田氏一門と家臣の禄高を記録したとされる「小田家風記」では、「一門引渡甲山館主八千五百石小神野越前守」とされており、かなりの身分だったとされているようです。
お城は、2km程東にある永井城同様に低山(標高98m)の山頂部に築かれています。主郭は永井城よりも狭く、やや崖状の地形となる西側を除き土塁と空堀が囲みます(写真3~7枚目)。南東側は角張って突き出した感じで、単郭のお城に感じましたが、茨城県の中世城館では三十番神社の建つ狭い削平地(写真2枚目)も郭ではないかとしています。また、神社の南側の城の入口部分は、切岸状になっています(写真1枚目)。主郭は、30✕20mと大変狭く、大人数が詰められるお城ではありません。一門で大身の武士の城としては心許ない感じです。お城の保存状態は良好で、若干蜘蛛の巣がありますが、夏でも容易に探索できます。舗装路の入口からは5分程度でした。
永井城同様に、霊場的な雰囲気があり、三十番神社の他、南東側には獣の巣穴があいた塚があり(写真8枚目)、上部には江戸時代の石祠が建っています。
甲山の西麓に鎮座する日枝神社(山王社)では、流鏑馬(県指定無形文化財)が行われていますが、村人を苦しめた大猿を家臣で弓の名手の家臣の力を借りて退治した小神野越前守の故事にならい、帰農した小神野氏が領主役として参加しているようです。