法雲寺城
法雲寺城([小田城 周辺城郭])
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法雲寺城の口コミ情報
2024年09月12日 マグロ常陸介祐平
法雲寺は、足利尊氏が正慶元年(1335年)に常陸守護の小田氏7代治久に命じて後光厳天皇の勅願寺として建立された古刹です。開山は治久の猶子の復庵宗己(名目上の開山は復庵の師匠で中国の名僧の中峰明本)で、小田氏とは関わりの深い寺院です。文化財も多く、小田氏14代政治と15代氏治の肖像画・小田氏11~14代の宝篋印塔(写真7枚目)・幕末に子孫が建てた氏治の宝篋印塔(写真6枚目)・開山の中峰和尚と復庵和尚の無縫塔(写真8枚目,本堂裏の土塁上)などがあります。
お寺は台地の縁辺部に建てられ、正面の石段の他に坂虎口状の入り口(写真5枚目)、山門左側には巨大な土塁状の構造(写真1,3枚目)、本堂裏には二重の土塁(写真2枚目)が見られ、防衛を意識した作りとなっています。茨城県の中世城館では、上杉・佐竹勢による小田城落城時の兵火により焼亡した後に、近くにある藤沢城付近の防衛施設として造営された可能性が想定されるが、寺院の境界としての意図も否定できないとしています。
寺院としても見応えがあるお寺ですので、寺院好きな方は小田城とセットで廻られるのもよろしいのではないでしょうか。