屋代城
屋代城([龍ケ崎城 周辺城郭])
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屋代城の口コミ情報
2023年01月01日 昌幸日向守更に吉
龍ケ崎市の屋代(八代)城。鎌倉末期に東条氏一族がこの地に住み着き、社(やしろ)氏を名乗りました。南北朝争乱で南朝側についた東条社氏は次第に没落し、室町幕府奉公衆の屋代氏が治めます。(偶然にもまた“やしろ”です)戦国の世が見え隠れしてきた16世紀前半、この地域は常陸の名門小田氏と新興勢力の土岐原(常陸土岐)氏との領土争いが表面化し、土岐原氏は小田氏側の屋代氏を降伏させ、続いて小田氏本隊の援軍を撃退し勝利を治めます。(1523年・屋代合戦)これ以降は土岐原氏の城となったようです。
昭和の世、この辺りは畑で土塁や堀が断片的に残っていましたが、ニュータウンの造成にあたり大規模な発掘調査が行われました。もとは居館跡だったのが、土岐原氏との緊張が続く中で改修され、大掛かりかつ複雑な堀と土塁を持った城になったようです。おそらく小田氏の援助もあったことでしょう。地形的条件が似ていた小田城のミニチュア版といったところでしょうか。ニュータウンに取り込まれてしまった現在、中学校の敷地内に折れた土塁が残っています。完全消滅が免れて本当に良かった。