宇津氏館(高根沢陣屋)
宇津氏館(高根沢陣屋)([桑久保城 周辺城郭])
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宇津氏館(高根沢陣屋)の口コミ情報
2025年03月10日 マグロ常陸介祐平
子供の夜泣きや疳の虫の薬として有名な「宇津救命丸」の工場が、宇津氏の館となります。会社のホームページには、宇津家は宇都宮氏の殿医で、藤原氏の流れを汲み、宇都宮家とは縁戚にあった説もあるとしています。宇都宮国綱が改易になるとこの地に帰農し、元和年間の製薬の古文書が残されていることから、それ以前から製薬に携わっていたことは確実です。また、宇津の名字は宇都宮氏から拝命したもので「うつ」と読みますが、「うづきゅうめいがん」は、テレビCMでうつでは聞き取りにくいことから読みを変えたとのことです。
江戸時代に書かれた宇都宮氏の旧臣帳には、「山木上総守子孫宇津権右衛門」としており、勝手な推測ですが、塩谷氏の家臣で宇津野村(塩原町)出身の山本上総守と関係があるように思われます。
延享4年(1747年)になるとこの地が一橋徳川家の知行地となり、宇津氏が代官を拝命し、屋敷は陣屋となっています。
入口のある南側には水堀があり、南東の角には土塁が見られます。内部は工場となっている為に入ることは出来ません。「野州上高根沢村西根郷宇津権右衛門屋敷之図」と「野州塩谷郡上高根沢御陣屋之図」の絵図が残っていますが、水堀の位置は現状と近似しています。
館の向かいには、町指定文化財の宇津薬師堂があり、周囲には土塁が見られます。