龍階城

龍階城の口コミ情報

2025年04月15日 昌幸伊予守更に吉


鹿沼市の竜階(りゅうがい)城は、南に大芦川が流れ、県道14号と281号が交わるところの山に築かれました。なお竜階は要害が訛化したものです。城の歴史は残念ながら分かっていないそうです。

縄張りは主郭と腰郭を中心に南は急峻、その他三方に尾根が伸びます。東尾根は左右に揺さぶられながらの登城で土橋も確認でき、おそらく大手だったのではと推測されます。北と西の尾根は多くの堀切が見られ、特に西尾根の麓まで続く竪堀と二重堀切は見事です。※現在の地形を見ると山奥からの侵攻になる西尾根に立派な防御設備が必要だったのかな？とも思いますが、当時の事情があったのでしょう。

車は県道14号沿いの集会所のようなところに車を停めました(スポーツができるよう高いネットで囲まれているところです)登城口は県道281号沿いの墓地で、裏の尾根に取り付き登って行きます。この尾根が東尾根です。
山上までは距離がありますが、堀切をはじめ遺構の状態はすこぶる良好です。登る前にお墓参りにきていたおじさまに、お城を見させてもらう旨を話したところ、「なかなかいい城ですよ」と言われました。その通り鹿沼の山城の中でもおすすめの一つです。

【写真の説明】
①東尾根の堀切
②北尾根の堀切。岩石が混じり迫力あり
③各堀切は竪堀となり下っていく
④北尾根の堀切。もう一条
⑤北尾根の城域内外を分ける土塁
⑥武者走り。北尾根-西尾根を往来できる。
⑦西尾根の二重堀切
⑧西尾根の竪堀。麓まで続いているらしい