南氏館
南氏館([赤見城 周辺城郭])
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南氏館の口コミ情報
2025年09月21日 マグロ常陸介祐平
足利氏の重臣南氏の居館です。南氏は高階氏の一族で、尊氏の元で活躍した宗継は高師直の又従兄弟の関係となります。宗継は、新田勢に敗れて九州へ下った尊氏の使者として、少弐貞経を味方に付けるなど活躍し、室町幕府が成立すると、侍所頭人、三河国守護、備中国守護を務めています。宗継の後も南氏は存続していますが、歴史の表舞台からは遠ざかっています。
古河公方家の家臣の南氏や戦国期に長尾顕長分限帳に見られる南掃部之助(名草村300貫文)は子孫と思われ、館跡に建つ金蔵院は永享元年(1429年)に南氏館跡の開山と伝わるのでなんとも言えませんが、館は鎌倉時代から戦国時代末期まで南氏が居住したかもしれません。
館の北西約800m程には詰城の名草城、南西約1kmには来歴不明の石尊山城、南東約800mには窪田図書とも小木曽筑前守の城とも云われる本覚山城、北東約2kmには佐野氏が築城し、戦国時代は足利長尾氏の支配下となった須花城と、四方に山城が存在する立地です。
以前は土塁がよく残っていたようですが、現在はお寺の西側に土塁の痕跡が見られる程度になっています。本堂の手前右側には、宗継の孫の宗氏の墓があります。