豊代館
豊代館([不摩城 周辺城郭])
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豊代館の口コミ情報
2025年07月18日 マグロ常陸介祐平
能の演目「鉢木」で知られる、佐野源左衛門常世の館とされています。「いざ鎌倉」で有名ですね。
お城は、東西約110m、南北約150mの単郭の居館で、断片的ですが、土塁は高いところで2m程の高さがあります。埋められたのか、堀は確認できません。居館としては規模の大きな部類で、極貧で鉢の木を火にくべて僧の姿の時頼をもてなす感じではありません。近くの願成寺には、常世の墓があります。
豊代地区は鎌倉時代、佐野(上佐野)氏の所領で、時頼の死から9年後の記録(文永9年)として、佐野増綱による田名綱の土地と中村の屋敷の譲状内容が伝わるようです(会沢地区の小曽戸家文書、田名綱と中村は付近の地名)。館の詳しい来歴は、わかっていないようですが、勝手な推測ですが、佐野家の家臣武沢氏(上佐野氏の子孫?)又は長尾氏(佐野家の家臣と思われる願成寺の住職の先祖?)が戦国期まで使用していたかもしれません。願成寺の無縁墓には、戦国期のものと思われる宝篋印塔が見られます。
鉢の木の舞台となったのはこの地以外にも、群馬県高崎市上佐野町(館跡とされる常世神社がある)や新潟県見附市が伝承地とされています。