鎌掛山屋敷
鎌掛山屋敷([日野城 周辺城郭])
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鎌掛山屋敷の口コミ情報
2022年02月09日 昌幸近江守晩秋リア旅
鎌掛(かいがけ)城の山屋敷跡。周囲を東西南三方が小川と土塁に囲まれ、屋敷内も二つに仕切られていたようです。ここに氏郷のお父上である堅秀が隠居して住んでいたんですねー。
【写真の説明】
①西側空堀。手前には土橋があるように見えます。
②西側空堀を別アングルで。
③西側土塁。
④南側空堀。
⑤東側土塁。
⑥屋敷内を左右に分ける虎口。
⑦屋敷内全景。
2021年09月18日 内記かずりヾ(・ε・。)
たまには山城でなく居館なんかをほっこり口コミ〜
鎌掛山屋敷(かいがけやまやしき)は日野中野城の南方約2.6km、北砂川と滝谷川の合流点に向けて北西へ張り出す山塊尾根直下、標高約225mの緩斜面上平場に存した居館です。
行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。その辺の原っぱに車も捨てられます。鎌掛山屋敷は同じ日野中野城のリア攻めマップにある鎌掛城を詰城としています。
築かれた年代は不明ですが、お住まいになられていた方の一人に蒲生賢秀が挙げられています。三男(嫡男)の賦秀(後の氏郷っす。)に家督を譲った際に隠居所として此処に入ったとされています。
自分にとっては鎌掛城への単なる通過点に過ぎず何の期待もしていませんでしたが、行ってみてびっくり!これ現況居館跡としては白眉です。タイプは少し違うけど景石城の磯部氏居館に匹敵(土の遺構は遥かにそれを超える。)する残存率、全国的にもそう簡単に見られるものじゃないと思います。
居館は西端と北端が河川に接し、東端と南端はそのまま山塊尾根に続いています。横堀、空堀(用水路として活用されている部分もある。)、土塁、虎口等で敷地内は区分されていたようで、一部の土塁と空堀は二重になっている箇所も確認出来ます。削平のひら〜っと感(フラット感)や段々感も素晴らしく、何と言ってもそれらを居館全体として俯瞰出来る状態(整備が近年入ったのかな。)である事は他の居館城から一歩も二歩も抜きん出ていると思います。
思わぬ御褒美に嬉しい誤算、通過点だったのに1時間強散策しました。敷地内には鎌掛城への登城路(伝大手道らしい。)も付いていますが、鎌掛城主郭までは想像よりも登らされるので、セットで訪城と考えている方は時間に余裕を持って訪ねましょう。
蒲生氏関連の優れた城館の一つです。松坂少将ファンは日野中野城に来る事がありましたら是非訪ねてみて下さいまし。又、詰城に登るのが面倒な非山城ファンは単独訪問でもよいでしょう。その価値は十分過ぎる程あります。