脇本城(わきもとじょう)

脇本城 投稿者:根室守松宙右衛門さん

城郭基本情報

名称(よみ) 脇本城(わきもとじょう)
通称・別名 生鼻城、太平城
所在地 秋田県男鹿市脇本脇本七沢他
天気情報

04/20(土) 降水確率:30%
11℃[-1]6℃[-2] 詳細

地図 マップ周辺の城NaviConYahoo!カーナビ
問い合わせ 男鹿市文化スポーツ課文化ジオパーク推進班[電話
分類・構造 山城
築城主 安東氏
築城年 14世紀
主な改修者 安東愛季
主な城主 安東氏、脇本氏
廃城年 天正18年(1590)
遺構 曲輪、土塁、横堀(空堀)、井戸跡
指定文化財 国史跡(脇本城跡)
再建建造物 碑、説明板

100名城スタンプ情報

番号・名称 (続)106 脇本城
設置場所 史跡脇本城跡案内所[地図
脇本城跡は、男鹿半島南側の脇本地区に位置する中世の城跡。日本海に突き出すようにそびえる標高100mの丘陵地に位置し、自然地形を巧みに利用しつつ、大規模な造成をして整備した中世・戦国のいわゆる「土づくりの城」である。

その築城年代は明らかではないが、出土遺物の特徴などから、15世紀にはすでに城として機能していたと考えられる。

石垣や天守をもつ城に比べると見た目は少し地味だが、築城数百年を経てもなお、当時の面影を偲ばせる遺構の数々は、その残存状況のよさからも当時の土木技術の高さをうかがわせる。

城のある丘陵地の面積は約150ha(1,500,000平方メートル)で、秋田県能代市の檜山城、福島県会津美里町の向井羽黒山城、東京八王子市の八王子城など、東日本を代表する城と比較しても勝るとも劣らない規模を誇る。

※脇本城跡は平成16年に国の史跡指定を受けている。また城跡の範囲内は文化財保護法の制限を受ける。

脇本城跡の地区区分 

男鹿半島は、中世安東氏の支配下にあったことが市内にある神社や寺院の由来などから知られている。

脇本城も安東氏に関係する城館であると考えられ、その城域は非常に広大で丘陵全体に及んでいる。

遺構の構造や地名等から、比較的小規模な曲輪が並列的に群をなして立地する「内館地区」、単郭の大規模な曲輪を中心とし、周囲に小規模な曲輪が展開する「馬乗り場地区」、小さい尾根の頂上部に小規模な曲輪が位置する「兜ケ崎・打ケ崎地区」、中央部を田谷沢道が横断する「乍木地区」、内館及び馬乗り場地区の立地する丘陵下に位置する「お念堂地区」と大きく5つの地区に分け、さらに短冊形の地割やカギ型に曲がる道が残る「城下町地区」と現在も寺が多く残る「寺院地区」に分けている。

※「城下町地区」は脇本遺跡として登録されている。

脇本城跡のみどころ 

脇本城の廃城時期は明らかにされていないが、江戸時代の初頭には廃城になっていたと考えられている。その後、大規模な開発等が行われなかったことや、地域の人たちによる環境整備が継続的に行われてきたため、内館地区では脇本城跡が「脇本城」であった当時の様子が良く残されている。

刀を模した国指定史跡脇本城跡の看板から菅原神社や案内所を見ながら登ることおよそ15分、目の前には広く開けた平らな土地が現れる。曲輪と呼ばれるその平坦部には建物や柵の跡などが見つかっており、山を切り拓いた当時の人々の技術を感じることができる。

登ってきた道を振り返ると茂った木々のあいだから海岸線に沿って並ぶ町が見える。ここは当時の城下町であったと考えられている。

家屋の様子を見ると、当時の城下町の特徴である短冊型の地割やカギ型に曲がる道などが残っており、そこからの風景を眺めると脇本城主「安東愛季」の気分を味わうことができる。

内館地区の西端から西側を眺めた時に見える景色は、戦国の世の当時とまったく変わらない絶景となっている。この眺めの良さから脇本城は海上交通の要所としての役割ももっていた。

情報提供:男鹿市教育委員会


萩原さちこさんオススメの見どころ!
東北最大級の規模を誇る、全国屈指の広大な山城です。俗にいう、安東3城(檜山城・脇本城・湊城)のひとつ。秋田安東氏は秋田湊の湊安東氏、檜山の檜山安東氏として戦国大名になり、元亀元年(1570)に檜山安東氏の安東愛季が弟の茂季を湊城主に置き、湊安東氏を支配下に置くことで統一されます。その後、天正5年(1577)に愛季が檜山城と湊城のちょうど中間にあたる脇本城を改築したと考えられています。

 

日本海にぴょっこりと飛び出した男鹿半島の南側付け根部分に位置し、眼下には日本海をのぞむ好立地。城の見ごたえもさることながら、とにかく景色がよく、それだけでも訪れる価値があります。国指定史跡としてきれいに整備されていて、歩きやすいのもうれしいところ。こんなに絶景が楽しめて心地よい城はなかなかありません。内館地区からは、八郎潟、晴れた日には山形県境の鳥海山まで一望でき、海沿いを拠点として勢力を伸ばした安東氏の思惑が伝わってきます。発掘調査からは陶磁器の欠片が多くみつかり、中国との交流も判明しています。

 

厳重な桝形虎口や断崖絶壁の切岸といったようなエッジの効いた城ではなく、どちらかというと全体的に広大な曲輪がだらだらと続くイメージです。しかし、海に向かって曲輪が並ぶ雄大な景観や、波打つようにカーブを描く美しい土塁のラインは、沖縄のグスクを彷彿させるような開放感すらあります。遺構として圧巻なのは、大土塁。風よけにもなっていたようで、高いところで高さ6メートルもあります。生鼻崎はかなりの部分が崩落していて、本来の城域はもっと海へと続いていたようです。

 

15世紀~中期を主体に16世紀後半にかけては馬乗り地区、15世紀後半以降16世紀前期~後半は内館地域、15世紀後半以降から廃城となった17世紀はじめにはお念堂地区が使われたとされ、城の中心が移動したと考えられます。戦国時代の主郭の曲輪群は100メートル×70メートル規模で、これは越前の朝倉氏遺跡に匹敵するほどです。この規模こそ、安東氏の勢力の縮図なのでしょう。馬乗り場までは徒歩10~15分ほどかかります。

 

県内屈指の観光スポットである寒風山も、脇本城を楽しむ隠れスポットです。360度のパノラマを楽しめるこの場所からは、まるで空撮写真のように、日本海に突き出す脇本城の立地をばっちり見下ろせます。"地形を巧みに利用する"というセオリーが実感できて、ちょっと感動します。

城郭口コミ


2024/04/17 02:53noble式部卿弥勒菩薩
脇本城:案内所に熊除けがあり、これから登城しようとする気勢をかなりダウンさせます。しかし、鈴を腰につけ、万全の注意を払って登城いたしました!整備されていて遺構も見易く、下城する時には必ず満足します。ただ、くれぐれも危険は避けるようにしましょう。整備外の奥地には行かないほうが良いのかも知れませんね。

2024/04/01 18:08ひ〜ふ〜
脇本城:菅原神社までは、車でも行けますが、お時間があれば、歩いて登ると日本海が綺麗です。菅原神社から天下道を登っていくと、この時期になると’ふきのとう’が芝生から顔を出して綺麗です。足元はぬかるみますので気をつけてくださいね。

城郭攻略情報


2022/09/06 19:44
副将軍こうちゃん播守
JR男鹿線「船越」→「脇本」駅間で染川城とW攻略💨
2020/09/20 19:37
まるさん伊豆守小町時間割
【自動リア攻め情報】秋田県脇本城…スタンプ設置場所である案内所付近から上でリア攻め可能です
2018/05/14 16:00
永久楽武蔵守マクシミリアン
R101(船川街道)、男鹿工業高校の先のセブンイレブンで、染川城と同時に攻略。
2017/01/07 20:22
ひぃーちゃん
船越駅を越えないと攻め落とせませんでした。
2016/12/21 16:25
べぇ~隠岐守
攻略範囲が変わったのでしょうか!?JR男鹿線下り船越駅→脇本駅間まで攻略出来ませんでした。距離は4.2㎞でした(ドコモ)

城主争い

来月度の城主争い戦況

 1位 青山10さん 106

 2位 アグボンラホールさん 32

 3位 かまけすさん 3

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脇本城の周辺スポット情報

 内館地区(遺構・復元物)

 土塁・井戸跡(遺構・復元物)

 東端曲輪(城主館跡)(遺構・復元物)

 馬乗り場(遺構・復元物)

 南端の曲輪(遺構・復元物)

 館跡群跡(遺構・復元物)

 西側土塁(遺構・復元物)

 井戸跡(遺構・復元物)

 井戸跡(遺構・復元物)

 井戸跡(遺構・復元物)

 中央部の曲輪(遺構・復元物)

 館神堂跡(遺構・復元物)

 大土塁跡(遺構・復元物)

 脇本城跡説明板(碑・説明板)

 菅原神社(寺社・史跡)

 史跡脇本城跡案内所(スタンプ)

 簡易トイレ(トイレ)

 麓の駐車場(駐車場)

 菅原神社前駐車場(駐車場)

 案内所前駐車場(駐車場)

 

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