歴史イベント・メディア情報

三重の刀とその刀工

2024年10月05日~2024年12月01日

 

三重県総合博物館ホームぺージからの転載です

開館10周年記念・第38回企画展 刀剣 三重の刀とその刀工

※「刀剣乱舞 ONLINE」コラボ企画
期間:2024年10月5日(土)から12月1日(日)まで


刀剣 三重の刀とその刀工

刀剣 脇差
脇差 銘(表))濃州御勝山麓藤原永貞
(裏)於伊勢田丸作之 萬延元年九月日
江戸時代末期 個人蔵

展覧会概要
かつて「武士の魂」とまで称された刀剣は、熱田神宮のご神体である「草薙の剣」のように神が宿る神聖なものとして、また刀工によって鍛え上げられ、そして研ぎすまされた美しさは、日本を代表する美術工芸品の一つとして、我が国の伝統文化を支えてきました。
三重においては、桑名の村正を筆頭に南北朝時代の終わりから室町時代にかけ、各地で刀工が活躍し、多くの作品を世に送り出してきました。そこで今回の企画展では、三重県ゆかりの刀剣に焦点をあて、その作品や刀工の存在を紹介します。

プロローグ
現在、新たに美術刀剣類を作成する場合、文化庁の研修を修了している必要があります。三重県内では、この資格をもった刀鍛冶(刀匠)は角谷健一郎さんただ1人です。角谷さんの刀剣作成の過程を、実物の材料や道具とともに映像で紹介します。
第1章 歴史に見る刀剣
古墳時代の墳墓から出土した副葬品の大刀や、日本三大仇討ちとして有名な江戸時代の鍵屋の辻の決闘で荒木又右衛門が使用した刀を中心に、刀剣の歴史を紹介します。仇討ちの様子を描いた浮世絵や、同じく日本三大仇討として有名な忠臣蔵の題材となった討ち入り事件で主要な役割を果たした大石内蔵助の所用の刀、明治維新以後の政府が発した廃刀令が記載された公文書なども展示します。
第2章 三重の刀剣と刀工
南北朝時代の終わりごろ、現在の三重県桑名市に本拠を構えた村正の千子派に始まる一門の刀づくりはその後幕末まで続きます。江戸時代になると、県内各地で刀づくりは盛んに行われました。中でも田丸(度会郡玉城町)では、くらしの道具をつくる野鍛冶の仕事をしながら独学で鍛刀を修めた永貞が多くの優品を世に送り出しました。ここでは、三重で作られた刀の数々をその刀工とともに紹介します。
第3章 三重にまつわる刀剣
射和(松阪市射和町)の竹川竹斎は、農政や国学にも通じ地域の振興に尽力し、勝海舟とも深い交遊関係を有するなど、幕末から明治にかけて幅広く活躍した伊勢商人でした。その竹斎が当時高い評価を得ていた刀工大慶直胤に依頼して作成した刀や薙刀を紹介します。また、射和の伊佐和神社には、地元の森田忠左衛門尉が、奉納した刀剣なども伝わります。三重において作られた刀剣、また、三重の地に伝世した由緒ある刀剣などを紹介します。
第4章 拵の美
刀剣の外装のことを「拵」といいます。鞘、茎を入れる柄、鐔には、どれをとっても美術工芸的な要素がちりばめられています。ここでは特に三重を代表する拵である、「桑名鐔」や「亀山鐔」を紹介します。桑名鐔は、鋼鉄地に透かしや絵模様を低く浮き上がらせる薄肉彫りが施されていることが特徴です。一方、亀山鐔は、銅と鉛の合金である砂張を彫りこんだ模様に流し込む、流し込み象嵌が施されていることが特徴です。
エピローグ 技術の継承と刀剣の未来
我が国の伝統工芸の粋を結集し制作されたものが、刀剣でありその拵です。刀剣には長い年月をかけて培われた技術が、そして日本の歩みが詰まっています。
これらの刀剣は今、刀工ら担い手の激減により岐路に立たされています。エピローグでは刀剣の未来とその担い手について考えます。
主催
三重県総合博物館
特別協力
公益財団法人日本美術刀剣保存協会協力団体三重県支部
協力
近畿日本鉄道株式会社
後援
三重県博物館協会、歴史街道推進協議会
助成
独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人岡田文化財団
【開催期間】
2024年10月5日(土)から12月1日(日)まで 9時から17時まで(最終入場は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)

≪前期展示≫10月5日(土)から11月4日(月・振休)まで
≪後期展示≫11月6日(火)から12月1日(日)まで
【観覧料】

「刀剣」展

基本展示室とセット観覧券

一般 1,000円
学生 600円
高校生以下 無料

 

投稿者:相模守愛洲久忠

 

 

※投稿された内容の正確性、信頼性等については一切の責任を負いません。特にイベント等へ行かれる場合には、必ず公式の情報をご自身でご確認下さい。

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