金沢城玉泉院丸「色紙短冊積石垣」現地説明会
2019年08月25日10時00分
以下「北陸中日新聞」からの転載です。
金沢城公園 前田家5代目造成か
金沢城公園(金沢市)・玉泉院丸庭園の見どころの一つ、「色紙短冊積石垣」が、藩主が五代目前田綱紀へ代わった後の十七世紀後半に造られた可能性が高いと、県金沢城調査研究所が発表した。発掘調査で全体像が分かり、象徴的な工法を確認した。二十五日午前十時~午後三時まで一般向けの見学会を開き、職員が特徴を説明する。無料。
研究所は、土に埋もれて見えなかった石垣東面の下部を掘り起こした。その結果、縦横それぞれ五十~六十センチほどの石を積み上げていく十七世紀後半の工法が全体的に施されていた。発掘前は、上部の特徴のみを把握できていた。
研究所によると、玉泉院丸庭園で十七世紀後半以降に造られた石垣は、デザインが多様。滝川重徳担当課長は「前田綱紀の趣向が反映されているのかもしれない」と推測する。色紙短冊積石垣は、色紙や短冊の形のような四角い石を隙間無く積んでいる部分もある。
隣接する「納戸土蔵下石垣」の基礎にも、調査で十七世紀後半の特徴が確認された。ただ、上部は十八世紀後半以降の特徴があることから、傷みに伴う改修が施されたとみられる。
研究所は「見せる石垣」とも呼ばれる金沢城の石垣の成り立ちを、二〇一七年度から調べている。
石垣の博物館ですね。
投稿者:源山城守@ポンコ2…
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