ケムリの城

ケムリの城([葛尾城  周辺城郭])

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ケムリの城の口コミ情報

2024年04月22日 内記かずりヾ(・ε・。)


ケムリの城は葛尾城の南東約6.5km、千曲川北岸(右岸)、標高1077mの虚空蔵山から西方へ伸びる尾根稜線上、標高924mの小ピーク、高津屋山から南方へ伸びる尾根中段上、標高約803mの小ピークを中心に立地する砦です。南麓の国道18号からの比高は380m位でしょか。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい…なんだけど、そのままじゃ行けないので虚空蔵山・太郎山 縦走路てのをネットで検索してから登ってね。取り付きは西方、埴科郡坂城町南条の鼠宿からとなる。コースをひたすら登ればケムリの城への分岐が現れ、やや下って送電線の鉄塔用保安道を辿れば該地に至る。ちなみに別な行き方も幾つかあるんだけど、虚空蔵山に入った事のない方には判り難いので紹介しない。

築城年代、築城者は不明です。一般的には村上連珠砦と呼ばれる城砦群の一つとされる。村上連珠砦は虚空蔵山と太郎山の山塊に総計17を数える城砦群、名称のままだと築城者は村上氏て事になるんだけど、そうだとは言い切れないものも幾つか含む。大体にして村上連珠砦と呼ばれる根拠がよく判らん…伝承故なんだろうか。

村上連珠砦を代表する変態城だ。変態城の巣窟、信濃の中でもその変態ぶりは突出しちょる。一応、尾根中段上の小ピークを中心に立地すると書いたけど、殆ど岩場の崖地に近い急峻さ、おいらが普請奉行だったら主人の阿保さを疑って翌日にはお暇を頂戴するところだ。

部分において後世の崩落も疑われる狭小な縄張なんだけど遺構が実によく残っている。変態的なのは岩盤層を穿つ主郭北側山側背後の4条の堀切、誰も攻め寄せて来ないような場所なのに心配し過ぎ。その内の1条なんて切岸が垂直どころかマイナス角だ。単に堆積土が落ちただけなのかもしれないが今でも装備が無ければ誰も登れない。又、主郭には土塁が付き、切岸の一部には土留めの石積みが付く。この石積みは村上連珠砦の中で最も派手なもの。ちなみに城域内には中部電力の送電線鉄塔、No.25が堂々と屹立、全然気にはならないので勘弁してね。そりからリア攻め中は足元が常に不安定だ。

怒られるかもしれないが、個人的には村上連珠砦は上杉氏の普請によるものが大半を占めているんじゃないかと思っている。特に山塊中段のものは二次利用も含めてそうなんじゃないかと疑っている。小県郡における村上氏の拠点城はあくまでアプリの登録城、戸石城であり、軍勢の通過が困難な虚空蔵山がそれ程重要視されていたとはとても思えないからだ。事実、後に川中島に勢力を伸長させる武田氏は、千曲川の対岸、室賀峠を重要視(アプリの登録城、岡城はそれ故に築城されている。)している。

ごちゃごちゃ面倒な事書いたけど、上田市の奇跡、ケムリの城をどうぞ宜しく。凄いお城(別の意味で…)ではあるんだけど、リア攻めした人を考え込ませてしまう不思議な一面を持っていたりもする。凡人には全く理解不能な領域、変態城とは正にこの事を言う。

※ 村上連珠砦は捉え方によって数に諸説ある。はっきりとさせる根本が見当たらないのでおいらがそうだと考えているものを数えてみた。

※写真⑤露出する巨岩の上が主郭となる…土橋とかそんな親切なものはない。

※なんでケムリの城と呼ばれるのかは不明…何かが転化したもので「煙」じゃないとは思う…「冠」とかね…

※文中で述べた事と逆説的になるけど、村上氏の手による同じ葛尾城のリア攻めマップにある狐落城や三水城(変態城っす。)にコンセプトは似ている…と思う。

※遠くない将来、お城は全て崩落すると思う。

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