原畑城
原畑城([葛尾城 周辺城郭])
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原畑城の口コミ情報
2020年04月08日 内記かずりヾ(・ε・。)
原畑城は葛尾城の南方約7.9km、標高約564mの山間部緩斜面上平場に位置する原組公民館周辺に存した居館城です。
築城年代は不明ですが、築城者はこの地を領した小県郡の国人領主、室賀氏です。室賀氏は清和源氏村上氏流屋代氏支流で、戦国時代には村上氏に従い、千曲川の南岸にして室賀峠の入口という重要な場所を抑えていました。室賀氏や屋代氏といった千曲川南岸の諸氏の武田氏への離反は、村上氏を窮地に追い込み、三水、狐楽、両城の呆気ない失陥に繋がります。
天正壬午の乱の際には、大河ドラマ真田丸で一躍全国区の有名人となった室賀正武が当主でした。「黙れ!小童!」っすね。小県郡はこの時期概ね千曲川の北岸を真田氏、南岸を室賀氏が領していたようで、石高にすると1万石位あったようです。そしてそれは徳川氏vs上杉氏の縮図でもありました。そういえばドラマでもゲームでも正武と昌幸は幼なじみの友達みたいに書かれる事が多いですが、国人領主間の横の繋がりを嫌う武田氏の下で仲が良い訳無いと考えられて違和感を覚えるけど、昌幸のストーリーテラーのひとりとして大変有効なので仕方ないのでしょう。
行き方はGoogleマップに位置登録されている原組公民館を目標に設定して下さい。お城は連郭式の平城だったらしいのですが、遺構は消滅しており、心眼を持ってしても想像も出来ないです。が、地形段差マニアなら何かが浮かんでくるかもしれません。
このお城の北側背後の山塊には詰の城、笹洞城が築かれています。原畑城周辺からは、この笹洞城の主郭部を眺める事が出来ますので、コアな黙れ小童ファンは是非訪ねてみて下さいまし。