八王子山砦
八王子山砦([荒砥城 周辺城郭])
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八王子山砦の口コミ情報
2022年12月03日 内記かずりヾ(・ε・。)
八王子山砦は荒砥城の北東約0.6km、千曲川西岸(左岸)、標高1252mの冠着山(姥捨山)から北東へ延びる尾根端部上、標高515.8mのピークの一つ、八王子山山頂に主郭が存すると推測されます。東麓の長野県道55号線、大町麻績インター千曲線からの比高は135m位でしょか。この尾根をひたすら登ると同じ荒砥城のリア攻めマップにある證城に辿り着きます。
行き方はGoogleマップに位置登録されている八王子宮を目標に設定して下さい。八王子宮は同一尾根上、八王子山砦の北東直下に位置し、気合いの入った方なら此処まで車で行けます。八王子山砦へは迷う事無き遊歩道が付いていますが、西方へフルに巻く必要があるので意外にも面倒、直登も考えたけどお山は一部が急傾斜地崩壊危険区域の指定を受けている程の急崖なので無理っすわ…何れにせよ遊歩道を下から徒歩で登っても大した距離ではないんだけど…
信濃の山城と館2、更埴・長野編に記載があるのですが、信濃のお城の神は史料、伝承等は無いと前置きした上で、荒砥城を築いたなら八王子山を無視する事は出来ず、砦の類いが存在していた事は充分に考えられるとしている。八王子山の尾根筋は往時千曲川に直接張り出していたものと推測され、千曲川流域を遮るもの無く見渡せる立地、且つ荒砥城の前哨としても機能する。
縄張図を見ると城域は細尾根上を東西に長く展開している。主郭部は凸地形となっているが、仁和三年(西暦887年)の地震により崩落した佐良志奈神社の痕跡なのだろうか。他には土塁様地形が確認出来るけど後世の削平残土なのかもしれない。流石に眺望は素晴らしいや。
城域外西側山側の鞍部には小県郡から室賀峠を越えて善光寺平に至る古道が通っていて今も山中には道形が残る。千曲川沿いの台地上を避けて山中を通るのは好発した河川の氾濫を嫌ったのがその理由なんだろう。信濃では谷筋を避ける山中の古道をよく見掛ける。当時の人々が山に入るのはごく当たり前の事だった訳で八王子山に砦が存する事も至極当然のように思える。
※初めて荒砥城を訪ねた際に八王子山の山稜を荒砥城だと勘違いした事を思いだしやす…