城の家
城の家([岡城 周辺城郭])
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城の家の口コミ情報
2021年03月08日 内記かずりヾ(・ε・。)
たまには山城でなく居館なんかをほっこり口コミ〜
城の家は岡城の南西約6.8km、標高1122mの天狗山から北方へ延びる標高約690mの支尾根上端部に存した居館です。この場所は地形図を見ると尾根上ではありますが、元々緩やかである上に削平されており、どちらかと言えば舌状台地上端部の印象を受けます。
この居館の南側山側背後には平城と呼ばれるお城が存します。平城の方は「城の山」と呼ばれ、謂わゆる城の家とは下の城、上の城の関係になります。
築かれた年代、お住まいになられていた方は不明ですが、奈良本(直近に地名がある。)氏や田沢氏といった土豪が南北朝時代にはこの地域を支配領域としていたようなので両氏の何れかに関係するものなんでしょか。現代において消滅していることが多い下の城に当たるこの城の家は、上の城に当たる平城と共に中世城館の形態を今の世に伝える点では貴重だと思います。
とは言っても建物が残ってる訳が無い♪居館跡には現在2軒の一般住宅+αが建っています。少し前までは誰も住んでいなかったらしいのですが、その内の1件は最近借り手が付いたようです。居館跡の地形は当然改変もありますが、基本的な部分でたぶん往時のものと変わらないと思われ、土豪の住む館を想像するには十分だと感じました。敷地内の西側には「みやしき」と呼ばれる鞍部を挟んで三段の平段が見られ、水の手だったと思われる水源なんかもあったりして往時を偲ばせてくれます。又、平城へ通じる登城路入口は虎口っぽく形成されてますが後世の改変(今は平城へは搦手から入る。)かもしれません。
行き方は同じ岡城のリア攻めマップにある平城を参照して下さい。駐車場所に困ると思いすが、周辺の長野県道12号線に路駐しても全然大丈夫なレベルです。
この城の家、何が面白いかって背後にある平城との連続性が素敵なんです。きちんと役割を分担しながらも一体となった下の城と上の城の関係…それが容易に想像出来るものはあるようで意外に無いので、秘湯沓掛温泉に来る事がありましたら道路からこっそり覗いてみて下さいまし。