小牧下の城
小牧下の城([上田城 周辺城郭])
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小牧下の城の口コミ情報
2021年01月03日 内記かずりヾ(・ε・。)
小牧下の城は上田城の南東約3.6km、千曲川の南岸山塊尾根上、標高639.2mのピークの一つに主郭が存します。
築城年代、築城者共に不明ですが、天正壬午の乱の際に真田氏の利用があったと推測されています。実際に現地を訪ねてみて気付いたんですが、東は佐久平を遠望出来る他、西は和合城、北は松尾古城の遠見番所からの狼煙すらキャッチ出来そうなロケーションです。
小牧というからには律令制の官制の牧場「御牧」に関係する土地柄(塩原牧に入るのかな?)だったと思うんですが、お城のある山塊南側には須川湖や上池といった小規模ながらも水場が点在し、牧場経営には最適な立地でもあったようです。
行き方は同じ上田城のリア攻めマップにある下ノ小屋を参考にして男坂をそのまま尾根筋に沿って登って頂いても構いませんが、かなりの恐怖を感じますので優しい行き方を…
北麓には「真田幸村と十勇士の石像」という無理矢理作った名所?があります。Googleマップに位置登録されいるので目標に設定して下さい。この石像群は見ても何の感情も湧かないので通り過ぎましょう。此処の入口から30秒ぐらい山側に向けて進むと「至小牧城跡」の石柱にぶつかりますので、後は迷う事無くお城に行けるでしょう。こちらの道は女坂という登城路でして自分は帰りに使いました。
お城はほぼ単郭で、縄張図を見ると主郭から北側に副郭、東側に段郭数段、山側に二重堀切が付いてます。これだけだと物見砦の範疇に入る規模ですが本当にそうなのかな?女坂を通って感じた主観ですが、大手とされるこの堀切の1条から続く竪堀底道の登城路、周囲にはとても自然地形と考えられない何かが沢山あるように思えます。竪堀底道の終点は虎口(木戸ぐらい付いてそうだ…)を形成してるし、それまでだって竪堀様地形や段々地形(殆ど崩落してるが石積みも散見される…)が数多く見られ、登城路に沿って何かがあったように思えてなりません。お城の規模は縄張図より遥かに大きい詰城の趣きがありました。
実はそう感じたのは前日に禰津下の城という滋野三家の一つ、禰津氏の詰城を訪ねたからです。小牧下の城の大手筋と禰津下の城の東斜面は何となくですがコンセプトが一緒の様に思えたんです。今となっちゃ何とでも言える事ですが、実際に現地に赴き様々な想像を逞しくする…リア攻めの醍醐味ですね!