古町の堀の内館
古町の堀の内館([長窪城 周辺城郭])
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古町の堀の内館の口コミ情報
2022年03月09日 内記かずりヾ(・ε・。)
たまには山城でなく居館なんかをほっこり口コミ〜
古町の堀の内館は長窪城の南西約1.1km、標高約821mの通称不動沢山東麓、標高約615mの山間平野部緩斜面上平場に存した居館です。
行き方はGoogleマップに位置登録されている齋藤木材工業・ナガト工場を目標に設定して下さい。該地は大部分がその工場です…
築かれた年代、お住まいになられていた方は不明です。中世城館の存在を裏付ける「堀の内」の地名は既に江戸時代から「ほりの内」として認知されていました。又、昭和五十五年(西暦1980年)から行われた遺物分布調査では該地から天目茶碗等の陶器片が検出されています。開発行為に伴う発掘調査自体は残念ながら実施されていません。
少なくとも明治時代までは「堀の内」の地名の他に「御蔵屋敷」の地名も残っていたらしいです。「御岳社由緒書」の中には「養和元年(西暦1181年)依田二郎為重なる者が不動沢山の山麓に城を築き武備盛大ならんことを祈願して、三社の神を合祀し、山の頂きに鎮座し御岳社とした」とあり、付近には依田為重の物と伝わる宝篋印塔も残っていたそうです。今も現存するかは知らんけど。他にも鎌倉時代までの有坂氏、更には和田大井氏の居館とする説もあって、結局は昔の事なんでよく判らねぃよて感じですかね。
居館の現況は国道152号線によって一部が分断、耕作地、一般住宅とその敷地、工場とその敷地等となっています。はっきり言って中に入れないし、入ったところでどうしようもないので諦めましょう。ただ居館敷地東辺に残る有坂上堰は堀跡を通したものと推測されています。
耕作地を経て立派な工場が建つ事になった該地ですが、少なくとも耕作地で終わっていて欲しかった…居館マニアとして遺構とかは特に期待していないのですが、せめてそこに人の営みがあったという痕跡は求めているんす…ハイパーマニア向け、訪ねる必要無し。