大崎城
大崎城([仁科城 周辺城郭])
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大崎城の口コミ情報
2021年04月02日 内記かずりヾ(・ε・。)
大崎城は仁科城(森城)の南方約7.5km、南北に延びる標高808mの山塊尾根上端部に主郭が存します。東麓からの比高は100m位でしょか。
築城年代、築城者は不明です。城主として仁科氏の被官、清水氏(別称で清水古城とも。)が伝えられていますが詳細は不明です。
行き方はGoogleマップに位置登録されている東麓の昭和電工常盤発電所を目標に設定して下さい。写真を見て頂けたら理解出来ると思いますが、東麓には発電所、尾根上の城域中間点には沈殿池が造られています。発電所の敷地北側の空地に電流がばりばり流れる獣柵ゲートがありますので、此処から沈殿池に通じる保安整備道を目指します。この整備道、立入禁止区域の発電所敷地内に付いてるものかと錯覚しますが、実はその外側に付いてますので堂々と登って下さい。沈殿池に到着したら北方へ少しだけ直登すれば主郭に至ります。
お城は尾根上城域中間点にある沈殿池によって事実上分断されています。従って城域南端を目指すには主郭から沈殿池西側の斜面をトラバースする必要がありますが、距離はそんなに無いので苦労と言う程ではありません。沈殿池施設内を通過すると楽なんでしょうが、施設に入るとたぶん警報が飛ぶようになってると思うのでやめときましょう。
お城は見た目の期待以上です。城域の破壊は沈殿池のみなので、他の部分の遺構はそのまま残っています。沈殿池に何があったのかとなると話は別物ですが…主郭には削れてますが土塁が付き、武者隠し的な小さな横堀もあったりします。主郭北側山側背後の尾根は段郭によって守りを固めていたようで、途中には数条の堀切なんかも確認出来ます。沈殿池から南側の尾根にも段郭が施され、此処には明瞭な堀切1条が確認出来ます。又、岩場を上手く利用して防御の一助としていたらしく、誰が何と言おうと虎口として利用していたであろう場所なんかもあったりします。
発電所建設によって遺構がどれだけ破壊されたのかは全く判りませんが、逆に言えばこの程度で済んだとも言えるかもしれません。お城のあった場所として一般に認知されておらず、この先どうなるのかは神のみぞ知るですが、珍しい変遷を辿ったお城の現況を皆様も是非確かめに来て下さいまし。