麻績古城(虚空蔵山城)
麻績古城(虚空蔵山城)([麻績城 周辺城郭])
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麻績古城(虚空蔵山城)の口コミ情報
2020年03月01日 内記かずりヾ(・ε・。)
麻績古城(虚空蔵山城)は麻績城の南方約0.4km、標高943mの麻績城主郭から南方へ延びる尾根の一つ、標高約777mのピークの一つに主郭が存します。南麓の法善寺からの比高は110m位でしょか。
築城年代は不明です。築城者は服部氏と伝わりますが、後の武田氏の北信濃侵攻により武田氏に従属した青柳氏が麻績姓を名乗り城主となったようです。麻績城はこの古城を強化する目的で造られたようですが、完成度、今に残る遺構は古城の方が遥かに上を行きます。
行き方はGoogleマップに位置登録されている信濃観月苑(駐車場あり。)を目標に設定して下さい。この裏手に登城路が付いていますので迷うことは無いでしょう。5分もすれば最初の明確な遺構、堀切にぶつかります。ただこのお城は城域に入ってから苦労させてくれます。主郭部は露出した岩盤の上に造られており、登るにはロープを伝って軽いロッククライミングをするはめになります。しかもロープの張り方があんまりでしてちょっとした勇気も必要です。
お城は素晴らしいです。主郭には石積みが散見され崩落石も多数あることから、往時は結構派手目なお城だったかもしれません。主郭部を中心に相当数の段郭が尾根筋に沿って下りており、その一部は岩盤(たぶん太古の昔は海の底だった証拠が見られる。)上手く利用して造られてたりして萌えます。圧巻なのは主郭北側山側背後にある大堀切2条です。自然地形に手を加えたものなのか知らんけどデカ過ぎ!どちらも土塁で高さを稼いでいる上に竪堀付き。前者は竪堀脇に段郭を連ね、後者は堀切底部に土塁を設けて二重堀切を形成しています。この二つの堀切は登り下りが今でも困難でして、苦労をここでも味あわせてくれます。
今は麻績城との連絡は道がありません(ただ竪堀底道の様なものがある。)が、直登、直下山すれば可能です。麻績古城を先に行ってしまうとこれだけで満足してしまうので(麻績城は更に登るんで面倒になる。)麻績城をささっと済ませてこちらに来るのが正解でしょか。
少なくとも二度落城の憂き目にあった実戦経験豊富なお城でもあります。麻績城に来る事がありましたら是非訪ねてみて下さいまし。